白兎物語
明かされた正体
ウサ吉「お前一体…何者だ?」
油断なく相手を見つめながらウサ吉は問いかける。
そのただならぬ様子にウサ美も異変に気がついたらしく、
ウサ美「何?あの人赤ウサさんじゃないの?」
ウサ吉「たしかにあのマントは赤ウサが着てたものです。背格好や顔も赤ウサにそっくりですが…何かが違うんです。」
ウサ美「え?…じゃああの人は一体…?」
2匹のやり取りを聞いていた赤マントの男は感心したような顔で言った。
赤マントの男「さすがはウサ吉さんだな。まさかこんな簡単に見抜くとは思わなかった。たしかにオレは赤ウサではない。」
その言葉に驚きの表情を隠せない2匹。
ウサ吉「お前が赤ウサではないなら、どうして赤ウサのマントを着ているんだ?どこで手に入れた?」
その男は赤マントを手で掴みじっとそれを見つめながら、
赤マントの男「これか…これは20年前に死んだオヤジの形見だ。」
2匹「!?」
さらに驚き言葉を無くすウサ美とウサ吉。
赤マントの男「オレは20年後の未来から世界を変えるためにやってきた赤ウサの息子…赤ウサJr.だ!!」
衝撃の発言に頭の整理がつかずにいる2匹。
その止まった時の中でこれから寝床に帰るのであろうか、空にはカラスの群れが鳴き声をあげながら3匹の頭上をいつまでも旋回していた。
どれくらいの時間が経っただろうか。やがて夜も更け少し欠けた月も雲間から覗く頃、老婆は暖炉の前の椅子に座りパイプをくゆらせながら、
老婆「なるほど20年後のワシがそなたをこの世界に飛ばしたのか…。」
と、しみじみとつぶやいた。
油断なく相手を見つめながらウサ吉は問いかける。
そのただならぬ様子にウサ美も異変に気がついたらしく、
ウサ美「何?あの人赤ウサさんじゃないの?」
ウサ吉「たしかにあのマントは赤ウサが着てたものです。背格好や顔も赤ウサにそっくりですが…何かが違うんです。」
ウサ美「え?…じゃああの人は一体…?」
2匹のやり取りを聞いていた赤マントの男は感心したような顔で言った。
赤マントの男「さすがはウサ吉さんだな。まさかこんな簡単に見抜くとは思わなかった。たしかにオレは赤ウサではない。」
その言葉に驚きの表情を隠せない2匹。
ウサ吉「お前が赤ウサではないなら、どうして赤ウサのマントを着ているんだ?どこで手に入れた?」
その男は赤マントを手で掴みじっとそれを見つめながら、
赤マントの男「これか…これは20年前に死んだオヤジの形見だ。」
2匹「!?」
さらに驚き言葉を無くすウサ美とウサ吉。
赤マントの男「オレは20年後の未来から世界を変えるためにやってきた赤ウサの息子…赤ウサJr.だ!!」
衝撃の発言に頭の整理がつかずにいる2匹。
その止まった時の中でこれから寝床に帰るのであろうか、空にはカラスの群れが鳴き声をあげながら3匹の頭上をいつまでも旋回していた。
どれくらいの時間が経っただろうか。やがて夜も更け少し欠けた月も雲間から覗く頃、老婆は暖炉の前の椅子に座りパイプをくゆらせながら、
老婆「なるほど20年後のワシがそなたをこの世界に飛ばしたのか…。」
と、しみじみとつぶやいた。