白兎物語
涙の理由・笑顔の理由
ウサ美が青バラの種を食べて記憶を取り戻していたちょうどその頃、魔王ウサ太郎と裏切った四天王のラビィの2匹は飛行場に来ていた。
ラビィ「あたしあんまり飛行機って苦手なのよね。」
飛行場の待合室から窓の外の滑走路に並んでいる飛行機を見ながら本当に嫌そうな顔のラビィ。
ウサ太郎「仕方ないだろう、2つ目の材料の黄金のイチゴはここからはるか東にあるジパングとかという国にしか無いのだから。」
自分のキャリーバックの中をごそごそと整理しながら話すウサ太郎。
ラビィ「まだ小さい頃飛行機に乗った時にすごい揺れてね、それ以来飛行機嫌いになったのよ。」
ウサ太郎「そうか。それは大変だったな。」
几帳面なのか、ウサ太郎はまだバックの中の物を整理している。
ラビィ「まあ、お宝のためだから我慢するけどね。」
ウサ太郎「ああ。」
バックの整理に夢中で返事も適当になるウサ太郎。
ラビィはウサ太郎の方に振り返ると、ウサ太郎はまだバックの中をごそごそと整理していた。
ラビィ「ごそごそうるさいっ!あんたさっきから何ごそごそやってるのよ!」
するとウサ太郎はバックから手を離し、すっと立ち上がると真顔でラビィにこう語りかけた。
ウサ太郎「お前には言っておかなければならない事がある。話そうか話すまいか迷ったが、遅かれ早かれわかる事だから今話しておく。」
ラビィ「な…何よ?」
ウサ太郎の神妙な顔にただならぬ物を感じ、緊張するラビィ。
ウサ太郎「実はな…」
ラビィ「実は?」
ウサ太郎「………パスポート忘れた。」
ラビィ「あ?」
ラビィ「あたしあんまり飛行機って苦手なのよね。」
飛行場の待合室から窓の外の滑走路に並んでいる飛行機を見ながら本当に嫌そうな顔のラビィ。
ウサ太郎「仕方ないだろう、2つ目の材料の黄金のイチゴはここからはるか東にあるジパングとかという国にしか無いのだから。」
自分のキャリーバックの中をごそごそと整理しながら話すウサ太郎。
ラビィ「まだ小さい頃飛行機に乗った時にすごい揺れてね、それ以来飛行機嫌いになったのよ。」
ウサ太郎「そうか。それは大変だったな。」
几帳面なのか、ウサ太郎はまだバックの中の物を整理している。
ラビィ「まあ、お宝のためだから我慢するけどね。」
ウサ太郎「ああ。」
バックの整理に夢中で返事も適当になるウサ太郎。
ラビィはウサ太郎の方に振り返ると、ウサ太郎はまだバックの中をごそごそと整理していた。
ラビィ「ごそごそうるさいっ!あんたさっきから何ごそごそやってるのよ!」
するとウサ太郎はバックから手を離し、すっと立ち上がると真顔でラビィにこう語りかけた。
ウサ太郎「お前には言っておかなければならない事がある。話そうか話すまいか迷ったが、遅かれ早かれわかる事だから今話しておく。」
ラビィ「な…何よ?」
ウサ太郎の神妙な顔にただならぬ物を感じ、緊張するラビィ。
ウサ太郎「実はな…」
ラビィ「実は?」
ウサ太郎「………パスポート忘れた。」
ラビィ「あ?」