白兎物語
ウサ吉「これでよし…と。」

2匹は犯人達をロープで縛り上げ、機長に引き渡した。

機長「ご協力感謝します。」

そう言うと、機長は操縦室へ帰って行った。

赤ウサJr.「ちょろかったな。」

ウサ吉「そうだな。」

2匹はそう言いながら座席に帰ると、ウサ美が倒れていた。

ウサ吉「これは一体!姫!姫!」

見ると心臓の位置に銃弾の跡があった。

赤ウサJr.「まさかさっきの乱闘の時の流れ弾じゃ…」

ウサ吉「そんな…」

赤ウサJr.「こんな事になるなんて…オレ、姫の分まで頑張るぜ。」

ウサ吉「姫…安らかに眠って下さい。魔王は私達が必ず倒しますから。」

2匹はいつまでもいつまでもウサ美の冥福を祈っていた。

ウサ美「っておい!勝手に殺すなよ!」

赤ウサJr.「うわぁ、出たぁ!」

ウサ吉「姫!どうして?」

ウサ美「幽霊じゃねーぞJr.!これだ、これに助けられたんだ。」

ウサ美は上着の内ポケットから銃弾の刺さったDSを取り出した。

ウサ美「チェッ、もう使えねーなこれ。まあいいか。もうひと眠りすっぞ。着いたら起こせよ、おやすみ。」

そう言うとウサ美はグーグーと寝息をたてながら寝てしまった。

赤ウサJr.「スゲーなこの人。」

ウサ吉「なぁに、まだまだこれからさ。」

2匹はあらためてウサ美のすごさを実感していた。

その後は変わった事もなく3匹は無事にジパングへ着く事が出来たという。
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