白兎物語
しばしの休息
結局、落とし穴に落ちてしまった3匹はウサ美が携帯で呼んだレスキュー隊に助けられた。

ウサ美「ありがとうレスキュー隊の人〜。危なくなったらまた呼ぶね〜。」

去ってゆくレスキュー隊に無邪気に手を降るウサ美。

ウサ吉と赤ウサはウサ美を助けられなかった自分の力不足を感じ、落ち込んでいた。

ウサ美「なに落ち込んでんだよ。初めからお前達なんかに期待してないからそんなにテンション下げんなよ。元気だしていこうぜ。」

なぐさめてるのか、けなしてるのかよくわからない言葉にさらに何も言えない2匹。

ウサ美「よし、じゃあ早く宝取って帰ろうぜ。腹減っちまった」

ウサ吉・赤ウサ「はい…」

その後、2度落とし穴に落ちたが(ウサ美、またレバーを引く!!)再度呼んだレスキュー隊の活躍により3匹は宝を手に入れ無事に洞窟を出る事ができた。

ウサ美「まあまあ楽しかったな。これもレスキュー隊の人のおかげだな。レスキュー隊ありがとう、ありがとういい薬です。違うか?アハハ!」

訳のわからないテンションで笑うウサ美をウサ吉と赤ウサの2匹は無表情な顔で見つめていた。

ウサ吉「赤ウサ…たぶん姫は魔王の魔力によって一時的に性格が変わってしまっているのだ。悪く思わないでくれ…」

赤ウサ「…そうだろうか?オレにはこっちが本当の姫のような気がする…」

ウサ吉「…」
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