白兎物語
さらに続けて語るバジャール。

バジャール「残されたオレは狼族に復讐するためだけに生きてきた。そしてオレは見つけたんだ、古くからオコジョ族に伝わる古文書を…。」

少し悲しそうな顔で語るバジャール。

ウサ美「古文書?何て書いてあったんだ?」

バジャール「古文書にはこう書いてあった………一族滅ぼされし後、20の年月巡る頃、南方よりきたる白き使者、万の富と万の力を持ち、我らの敵を打ち倒さん………と。」

赤ウサJr.「それがオレ達だってのか?」

バジャール「ああ。一族が滅ぼされて20年くらいだし、お前ら南の方の国から来たろ?白兎族の姫は白き使者の事だ。万の富は……空港で1万円くれたし、万の力は……ええっと…なんやかんやで…まあそんなとこだ。」

赤ウサJr.「後半の方ぐだぐだじゃねーか!!」

的確にツッこむJr.。

するとウサ吉が納得いかない顔でバジャールに問い掛ける。

ウサ吉「ちょっと待ってくれ。話はだいたいわかったけど、さっきの爆弾は何だったんだ?一体誰がリーマンに爆弾仕掛けさせたんだ?」

バジャール「おそらく狼族だろう。奴らの王のガゼットは恐ろしく勘のするどい奴でな、自分に害をなすだろうオレ達をいち早く消しにかかったに違いない。」
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