白兎物語
ウサ美「おい、お前ら強いんだろ?何とかしろよ!」

赤ウサJr.「逃げ道も全部ふさがれちまったな…。」

バジャール「これまでか…。」

最大のピンチに険しい顔の4匹。

「ハッハッハ!捕まえてみれば小物が4匹か。大方ワシの持っているガブリエルリリーを狙ってきたのだろうが残念だったな。」

洞窟の中からひときわ大きく凶暴そうな狼が出てきてそう言った。

バジャール「あいつが狼族の王ガゼットだ。あいつがオレの一族を………。」

悔しそうな顔でガゼットを睨みつけるバジャール。

ガゼット「よし、こいつらを捕らえて牢に入れておけ!明日の朝処刑する。皆の者、やれっ!」

その後、多少の抵抗はしたが4匹は狼たちに捕らえられ手足をロープで縛られて洞窟の中の牢屋に入れられてしまった。

ガゼット「おとなしく入ってろよ。明日の朝、昨日捕まえた2匹と一緒に火あぶりの刑にしてやるからな。今晩はこの世との最後の別れを惜しむとよいわ。ハッハッハ!」

そう言ってガゼットは去っていった。
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