白兎物語
赤ウサJr.「ものすごい魔力を持った奴だな…」

ラビィ「今でさえすごいのに、秘薬を使えば本当に世界を征服しちゃうかもね…」

バジャール「まさかあいつが本当の黒幕だったとは…」

ウサ吉「一体どうしたらいいんだ…?」

ウサ美「…もともと世界を救うためにここまで来たんだ。やるしかないさ。秘薬が完成する前に奴を倒す!」

ウサ美のその言葉に皆の心は一つになった。するとまだ息のあるガゼットがウサ美達に語りかける。

ガゼット「…たぶん奴は…洞窟の一番奥にいるはずだ…気を…つけろよ…」

そこまで言うとガゼットは静かに目を閉じ動かなくなった。

赤ウサJr.は横たわるガゼットに近づき自分の着ていた赤いマントを掛けてやった。

赤ウサJr.「許さねぇ。絶対に奴を倒す!」

5匹はガゼットの前に行きそれぞれ手を合わせ敵ではあったがガゼットを弔った。

ウサ美「よし、行くぞみんな!」

5匹はセシルを追い、狼族の洞窟に向かって走っていった。そしていよいよ洞窟に入ろうとした時、

ガンッ!

先頭を走っていた赤ウサJr.が何かにぶつかり、弾き返された。

赤ウサJr.「痛ぇ〜!なんだあ?どうなってんだこりゃ?」

赤ウサJr.に続いて他の4匹も中に入ろうとしたが見えない何かにぶつかりそれ以上前に進む事ができなかった。
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