白兎物語
ウサ美「どうなってんだ?」

ウサ吉「そうか!ブルーは相手を自分にコピーする事ができるんですよ!私たちを倒す力はなくてもこれでセシルが秘薬を完成させるまで時間稼ぎをするつもりです。」

ウサ美「くっそー!姑息な手を使いやがって!おい!どっちが本物なんだ?」

ウサ美が2匹のJr.に問いかける。

赤ウサJr.A「オレだよ!姫!ずっと一緒にいたんだ、わかるだろう?」

赤ウサJr.B「何言ってんだこのニセモノ!オレが本物に決まってるだろ!」

互いに本物を主張して睨み合う2匹。

ウサ吉「全く見分けがつかない…こんな事をしている時間は無いのに…一体どうすれば…?」

さすがのウサ吉も困り果てているようだ。

ウサ美「…こうなったら方法は1つしかないな…」

ウサ吉「何かいい方法があるんですか?」

するとウサ美は何やらウサ吉に耳打ちした。

ウサ吉「!!」

ウサ美の言葉に驚くウサ吉。

ウサ美「間違っているなら言ってくれ。しかし今はこの方法しか思い浮かばない…」

いつになく真顔のウサ美を見てウサ吉は、

ウサ吉「わかりました。あなたは間違っていませんよ。」

そうつぶやき、決心を固めた。
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