Darling
「じゃあ、また明日」

駅の改札口手前で拓海くんは私を見つめた。

キラキラと輝く目で。

それほど大きな目でもない。

綺麗な二重でもない。

でも、引き寄せられるその目。

一瞬、細くなったかと思うと

「真由ちゃん、何ボーッとしているの?」

そう言って私の額を人差し指で突いた。
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