感じパズル
そんな時、あいつは急にあたしの漢字パズルの紙を取り、


徐に何かを書いた。


『ん。』


『え、あありがとう。』


それを渡すとあいつは『トイレに行ってきま~す。』とどこかへ行ってしまった。



あたしは瞳を潤ませながらもその紙を見た。








     好きだ。
     意




さっきまで漢字しか書いてなかった所に、


ひらがなが書いてあった。


『!!!!????』


もしかして、



さっき言ってた人って、


あたしだったの?



不思議ながらもあいつの瞳の中にそうやってあたしが写ってたとは思わなかった。



そしてあたしは徐に鉛筆を取りだし、


 あたしも好きだ。
     意



あとひらがなを四文字足した。



ガラガラとあいつがドアを開けた音が聞こえる。


早く戻ってきてよね。


そしたら飛びっきりの国語辞典で叩いてあげる。



あたしを悲しませた天罰で、ね?


finish
< 7 / 7 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

tone
逢音仔/著

総文字数/69,909

恋愛(その他)133ページ

表紙を見る
君を何度も~俺様☆天然~
逢音仔/著

総文字数/98,512

コメディ184ページ

表紙を見る
Dear you From me………
逢音仔/著

総文字数/3,301

詩・短歌・俳句・川柳14ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop