BRACKxxx…
No.2
それは…
高校の入学式前の前日…
慶太は愛梨のことが密かに好きだった。
もちろんそれは今でも変わっていない
叶わない恋だと思っていながらも思いを止めることができないでいた。
そして施設の裏にある木で出来た壁にちょっとしたイタズラ心で愛梨と自分の相合い傘を書いた。
相合い傘を書いたあとにその隣に書かれたものを見てビックリした
そこにはハッキリと愛梨の字で僕と愛梨の相合い傘が書いてあったのだ。
驚いたまま目を見開くことしかできなかった。
暫くして誰かの足音が聞こえ、我に返った僕は物陰に身を潜めた。
・