BRACKxxx…

そして僕はゆっくりと
口を開いた。


「愛梨…?
僕はね、出会ったばかりの頃から、愛梨に惹かれてたんだよ。

あの相合い傘書いたの愛梨だよね?

僕も愛梨と同じ気持ちなんだよ?」


僕がそう言うと愛梨は僕から体を離してまた俯いた。


「嘘だ…
絶対嘘だもんそんなの…

慶ちゃんはあたしのことなんかどうも思ってないくせに…」


はぁ…とゆっくり溜め息をついて僕は愛梨の頬を両手で挟み顔を上げさせた。


そして僕が書いた愛梨との相合い傘を指差した。


「じゃああれはなに?
僕が冗談で言ってるならあんなものわざわざ書くと思う?」




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