BRACKxxx…


愛梨はビックリした様子で何も言わない


「どうゆうことですか?」


園長先生が何かを言う前に前に居た男が口を開いた。


「僕は愛梨ちゃんを引き取りたいだけなんだよ。

施設から出ればそれなりに自由にもなれるし愛梨ちゃんだって少しはお金に余裕もできる。


それにずっと施設に居るという訳にもいかないだろう?
君が愛梨ちゃんの彼氏なら愛梨ちゃんと離れて愛梨ちゃんの幸せを望むことが君の役目なんじゃないのか?」


僕は何も言い返すことができなかった。


全部正しいからだ。

だけどこんなニヤニヤした裏の世界で働いているような男に愛梨は渡せない。


例えワガママだって言われたとしてもこの先何があるかは一目瞭然だ。




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