BRACKxxx…


「どうゆうこと…」

無意識のうちに低くなっていく僕の声


「あの人話してみたら
意外にいい人だったし…

生活に不自由はさせないって言ってくれてたの


だから…あたしあの人と暮らしてみるね」

思考がうまく働かない。
愛梨はどんな顔で…
どんな気持ちでその言葉を言ったんだ?


僕はあの時震えていた愛梨に気付いてやることもできなかった。


最低な人間は…僕かもしれないね。



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