BRACKxxx…


あれから悲しい顔を
する愛梨を部屋から追い出した。僕は愛梨が施設を離れるまで自分の部屋に閉じこもっていた。


悲しいんだ…

僕の意見も聞かずに1人で決めたことが…


僕は愛梨のなんなんだろうか…


ー…コンコン


いつものように部屋に閉じこもり、勉強していたらドアをノックする音が聞こえ、僕はドアを開けた。


「はい」


そこに立っていたのは園長先生だった。


「愛梨ちゃん…
今から施設出るわよ…
見送り。行かないの?」


正直迷っていた。


どうしたらいいのか


このまま距離を取ったまま愛梨と離れていいのか


考えた末に僕は…




行かなかった。




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