kiss or xxx
遼の優しさ
「え、ちょっと…」
愛莉は大学の屋上に連れて行かれた
「ほら、ここなら誰もいないぜ?」
「…えっ?」
「だーかーらー
ここで思いっきり吐き出してすっきりしていけ。
俺しか居ないし。」
そう言って頭をポンッっと軽く叩いた
その瞬間に愛莉の中で我慢していたものが一気に溢れだした
「ッ-…
あたし、あんな男のこと好きだったなんて笑っちゃうよ。」
「もうあんな奴のことなんか忘れちまえよ。
ほら、ここからグラウンドに聞こえるぐらい叫んでやれ!」
愛莉は涙を拭きながら頷いた
「かっこいいからって何よ~!!
二股どころか何股もかけて、馬鹿にしないでよ!!
……ばーかっ……」