kiss or xxx
そう言って愛莉は少しの間泣き続けていた。
遼は何も言わずにただ横に居て肩を抱いてくれた。
「江戸川くん…
ありがとう。
もう大丈夫だよ。」
「そ。」
愛莉には遼の少し不器用な優しさを感じていた
「もう帰る?」
「うん。」
「じゃあ送ってやるよ。」
「ありがとう。」
バイクに乗りながら肌寒い風を感じていたが、遼の体はやけに温かくて自然に遼の背中に頭をもたれさせた。
「………」
江戸川くん、本当はこんなに温かくて優しいのに…
「江戸川くん?」
「あー?」
「あたしね、今日江戸川くんが居てくれなかったら…」