~深紅~


その一方で、あたしは、段々笑わなくなって行った。


別に深紅の面子が嫌いな訳じゃない。


ただ、あの日に目の前で起こった事件が頭から、ずっと離れないんだ。


それから、あたしが戦場に行く事は、徐々に減って行き、やがて・・・。






一切、戦場に行く事が


無くなった。


ただ・・・ただ・・・あの日に起こった出来事があたしの頭を占領する。


もう、人が傷ついて行くのを見るのがいやだった。


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