先生の青
Color.3 死んでいく心
「………ん……な……」
明け方 気がつくと
床に座ったまま
先生のベッドに突っ伏して
私は眠っていたみたい
………ん~、寝ちゃった
上半身を起こし目をこすると
「………う……ん……」
先生の唸るような声が聞こえて
先生っ!苦しんでる?
バッとベッドに手をつき
横たわる先生の顔を
のぞき込むと
…………先生…泣いてるの?
眉を寄せ、閉じたまぶたの
目尻から一筋 涙がこぼれてる
「………三島…先生…」
起こそうと声をかけた時
うっすら開いた唇から
「…………め…んな………
ふみ………、ごめ…ん……
ごめ…ん………、ごめん…
ふみ……、ふみ……………
ごめ…………、ごめん……
かな…も、ごめん…………
ごめ……んな、かな………」
ごめんな
ふみ、ごめん
ごめんな
かな も、ごめん
明け方、先生は泣きながら
寝言で何度も謝った。
「ふみ」さん と「かな」さんに
何度も 何度も 何度も
泣きながら
先生は謝っていた。