先生の青
「えっ、お布団ないの?」
夜、もう寝るって
先生がクッションを枕に
床にゴロリとしたから
先生ベッドで寝て
私はお布団敷くからって
言ったら
先生 ケロッと
客用の布団なんてねぇよって
「お布団ないクセに
泊まっていけなんて
気軽に言ってたの?」
ちょっと責めるような
口調になって
先生は少しムッとしたように
「お前も泊まるの2回目だろ?
気がつかなかったのか?」
「つかなかったよ」
迷惑かけてる私がベッドで
先生が床なんて
「先生、ベッドで寝て
私が床で寝るし」
「ダメだよ
イチにそんな事させられない」
「でも」
「いや」
お互い一歩も譲らず
しばらく言いあった後
仕方なく
一緒にベッドで寝る事に
壁にオデコが
くっつきそうなくらい寄って
背中に感じる
中途半端な隙間
後ろで先生が寝てると思うと
お地蔵さんになったみたいに
身体が動かない
今朝は抱き合って寝たのにな
冷静になると やっぱり
先生と寝るなんて、ねぇ……