俺様王子☆年下カレシ2
「私、帰る」


一気に機嫌が悪くなったサチさん、カバンを肩にひっかけると足早にリビングを抜け、廊下に出た


「うわ、ゴメンナサイ!オレそんなつもりじゃなかったのに…」


帰りかけたサチさんの腕を、勢い余って掴んでしまった


それがサチさんの作戦だったとは、オレは知る由もなく…


腕を引っ張ると、彼女はオレの胸に飛び込んで来た


「おわっ!」


慌てて後ろに飛び退いてしまう


オレの反射神経の良さが自分で恨めしい


サチさんはちょっとムッとした顔をすると


「太久ちゃん?そこで、フツー避ける?」
< 16 / 111 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop