俺様王子☆年下カレシ2
かっ…可愛い。


バクバク…顔が火照るっ。


「あ!浜中くん。今日は廊下で会ったね。私、今日は行かないから、また会おーね」


彼女は一歩にチラリと目線を動かすと、オレにまた視線を戻しにっこり笑顔になる。


やべーぞ。これじゃ、一歩にバレバレだ。


案の定、オレの肩に腕を絡めると、ニヤニヤしてる。


「アレか?」


親指で、通り過ぎた彼女の後ろ姿を差す一歩。


「…は?何が」


「往生際悪いねぇ。太久、分かりやすう。あーゆうのがタイプ?可愛いけど、何かウソくさいなー」


「なっ、何言ってんだよ。彼女はなぁ、笑顔可愛いだけじゃなくて、すげぇ優しいから!オレの好きな子そういう風に言うなよ…あっ…しまった」


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