アンチバリアフリー
いつもとかわらない台所からきこえる包丁とまな板が作り出すリズム、ききなれた”おかえり”
家の前に車がある日は、たまに早く帰ってきた父親が高校生になった息子に対する接し方に悩みながらも、めげることなくあたりさわりのない会話を投げ掛けてくる日だ。
今日は彼女がいることでも話してやるか、自慢じゃないけど学校で三本の指には入るだとか、今度家に呼ぶつもりだとか、兄貴は大学で彼女できたのかよ?
弟に先を越されるのは格好悪いぜ、、
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