戦国ライフ-もうひとつの空-
「ちょっと!離してよ!あなたとは関係ないでしょ?お願いだから、離して!」
時宗)「……。」
武士)「男、ご苦労であった。さ、こちらへ引き渡せ。」
「……っ!!」
時宗)「さ~て、ど~すっかな?何故、たかが一人の女にそう必死になってるのか。俺には全く理解出来ないんでな。
お前、何をしたんだ?これじゃ、まるで罪人扱いだろ?」
「失礼な!何もしてないわよ!」
武士)「つべこべうるさいぞ!いいからさっさと女を渡せ!」
そう言うと、武士達は一斉に刀を抜き、私達を囲み始める。
確実にヤバい状況。
しかし、時宗はこんな状況にも全く動じず、
むしろ楽しんでいるかの様に、口元に笑みを浮かべる。
時宗の意図が読めない私は…
ただじっとしているしかなかった。
時宗)「ほほぅ?この俺に刃を向けるとはな。大した勇気だ。それなら…
こっちも遠慮なくやらせて貰うわ。」