戦国ライフ-もうひとつの空-
それも、いつもならうまくなだめてくれる、半蔵さんがいないからよね。
彼は何か用事があるとかで…
私は時宗と二人で買い物に出たんだけれど。
全然ゆっくり買い物出来ない…。
時宗)「全く。そもそもお前の買い物は昼飯の調達だろ?どんだけ時間かかせンだよ。」
「………!!!」
時宗)「おい!聞いてんのか?」
アレ!?
……アレってもしかして!
「…時宗…じゃない?」
私の目に飛び込んできたのは、お尋ね者の張り紙で…
そこには時宗にそっくりな顔が描かれていて、賞金がかけられている。
「えっと、トクガ…」
時宗)「……っ!!」
ビリビリ!!
「ちょっと見てたのに!」
時宗)「こんなもの見てる暇ないだろ?さっさとしないとマジで夕飯になっちまう。わかったらサクサク歩け。」
そう紙を破り捨て、再び歩き出す時宗。
…でも一瞬、
時宗の表情が……。
彼の背中を見つめながら、
そんな事を私は思っていた…。
時宗…
何か知ってるの…?