戦国ライフ-もうひとつの空-
「…待ってよ。私何にも聞いてない!これは私の問題でしょ!?なのに勝手に…」
半蔵)「…申し訳ござらぬ。ですが、このまま私達と共にすれば、あなた様は確実に兄上殿に捕まってしまいます。どうかわかって下さい。」
表情ひとつ変えない相変わらずの冷静な半蔵の言葉に、
何だか胸が締め付けられる。
そんな事突然言われても整理がつかない。
それに…
やっと私にも居場所が出来たと…思っていたのに。
「…それでもいたいって、一緒にいたいって言ったら?」
半蔵)「お恋殿…」
思わず口にしてしまった本音。
だけど…。
時宗)「あ~面倒くせぇ。わかんねぇのかよ。お前のせーで俺まで命狙われてんの。」
???)「時宗それは…!」
「…わかったよ…。それがアンタの本音なんでしょ?
私が邪魔。それなら始めから言ってくれれば良かったのに…。」
???)「あ!君!?」
私は思わず駆け出した。
山の奥へ、何も考えず…。
ただ道なき道を真っ直ぐに。
「私なんて…記憶もない…ただのお荷物…」
いてもいなくても…誰も構わない
そんな存在だったんだ…。
いつの間にか忘れてた。
あの二人と居る事で私は…。
心を救われていた事を…。