戦国ライフ-もうひとつの空-
???)「おい女~イイ面(ツラ)してんじゃねぇか♪こりゃ売ったらかなりの額になるゼ♪」
盗賊!?
数人の男達が不気味に近づく…
「…ッ!!」
私はとっさに走り出したけど…
木の根につまづき倒れ込んだ瞬間、
足に激痛が走った。
くッ!こんな時に!
盗賊)「お嬢ちゃんよ~あんま手間をかかせんな。売り物にならなくなっちまうだろ?」
男達の声が近づく。
夢中で走ってた私は相当奥に来てたみたいで…
辺りは暗く、人がいる気配も全くしない。
まるで、独り取り残された感覚…。
足も…もう使えないし…。
何だか…
もう、どうでも…
???)「本当に間抜け過ぎだろ?」
シュタッと私の前に華麗に着地すると、時宗は盗賊達に向かってバキバキと指を鳴らした。
時宗)「てめぇら賊なんか素手で十分なんだよ!さ、いつでもかかってきな。今俺様はマジで機嫌がわりィんでな。」
盗賊)「んだ!?てめぇは!カッコつけてんじゃねぇ!」
…あんなに威勢が良かった盗賊達が、
あっという間に倒れていき…
アイツの宣言通り呆気なく戦いは幕を閉じた。
そして再びやってくる静けさと沈黙…。