戦国ライフ-もうひとつの空-


???)「おい女~イイ面(ツラ)してんじゃねぇか♪こりゃ売ったらかなりの額になるゼ♪」


盗賊!?

数人の男達が不気味に近づく…

「…ッ!!」

私はとっさに走り出したけど…


木の根につまづき倒れ込んだ瞬間、
足に激痛が走った。
くッ!こんな時に!


盗賊)「お嬢ちゃんよ~あんま手間をかかせんな。売り物にならなくなっちまうだろ?」


男達の声が近づく。

夢中で走ってた私は相当奥に来てたみたいで…

辺りは暗く、人がいる気配も全くしない。


まるで、独り取り残された感覚…。


足も…もう使えないし…。


何だか…


もう、どうでも…






???)「本当に間抜け過ぎだろ?」


シュタッと私の前に華麗に着地すると、時宗は盗賊達に向かってバキバキと指を鳴らした。


時宗)「てめぇら賊なんか素手で十分なんだよ!さ、いつでもかかってきな。今俺様はマジで機嫌がわりィんでな。」


盗賊)「んだ!?てめぇは!カッコつけてんじゃねぇ!」


…あんなに威勢が良かった盗賊達が、
あっという間に倒れていき…

アイツの宣言通り呆気なく戦いは幕を閉じた。


そして再びやってくる静けさと沈黙…。



< 23 / 64 >

この作品をシェア

pagetop