戦国ライフ-もうひとつの空-
◆織田城炎上!!忍び寄る影
―――…
兵士)「奇襲じゃぁ!!」
私がここへ来て数日がたったある晩。
外が何やら騒がしく、敵を知らせる鐘が鳴り響く。
私は羽織りを肩にかけると急いで外に飛び出た。
城からは、もくもくと黒い煙が立ち上り、刀のぶつかる音や悲鳴があちらこちらで重なる。
生暖かい風を全身でうけながら、私はただ呆然と、その悲惨な情景に立ち尽くしていた。
炎上する城…
逃げ惑う人々…
「前にも…こんな事が…あった…?」
兵士)「上様ぁー!!信長様ぁあー!!」
モクモクと立ち上る煙の中、男が必死で叫んでいる。