戦国ライフ-もうひとつの空-
半蔵)「時様の婚儀でございますから。」
「なんだ、婚儀か。
……は!?婚儀!?誰と誰がだよ!?」
半蔵)「ですから、時様と、早川様の姫君の―――」
「ンな事聞いてねェぞ?半蔵!お前、その話俺に黙ってたよな?」
何の事でしょ?と、ワザとらしくそっぽを向く半蔵。
「どーせ、あれだろ?またババアの差し金だろ?」
半蔵)「時様!また母上様にそのような事を。」
知ったことか!
あんな、自分と親父の地位の事しか考えねぇ女なんか、
母親でも何でもねぇだろ。
使えるもんは、何でも利用する。
それがたとえ、腹を痛めて産んだ息子だろうと、民だろうとだ。
親父の為。民の為。口を開けば、綺麗に着飾った言葉並べやがって
本当は自分の為だろ?
俺は絶対、ババアの思い通りにはならねぇ。
あいつの好きにはさせない。
俺は
俺、自身の道を行く。
地位も何もかも捨てて、
俺は、ただの俺になって生きてやる!