戦国ライフ-もうひとつの空-


忠平)「お前達がこそこそと、かぎまわっている事を知らぬと思っていたのか?連れてゆけ、徳川と取り引きじゃ。」


取り押さえられた俺は、なすすべがなく半蔵と共に地下に閉じ込められた。


半蔵)「…こんな事になるなんて、私の失態でございます故、誠に申し訳ご――」

「いや、お前のせいじゃない。頼りっぱなしだった俺が悪かった。半蔵は優秀な忍びだ。あの信長も絶賛していた程の腕の持ち主だからな。」


半蔵)「時様」

「そんなお前が、親父ではなく俺についてくれている。ホント情けねぇよな、俺。」


ふと、俺は懐を探り簪を手にした。
お恋が気に入っていたあの桜の簪だ。

全て片付いたら、アイツを迎えに行くって決めてンだ。

忠平を倒し、この腐った早川を立て直してみせる。


それなのに、こんな所で強制送還されてたまるか!



何とかうまく警備役を騙すと、半蔵と共に織田城に向かった。





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