■年上彼氏様□
恐い…
和沙に迷惑かけてるし…、私ってダメな奴……
カランカラン
「!!ぃやぁっ…」
空き缶が転がっただけなのに、音に敏感になっている私
「ひっ…ふぇぇっ」
もうさっきの人達来ないよね…
誰も来ないよね……
「…こゎぃ…」
少しのことが、私の過去のトラウマに引っ掛かる
コツコツ…
「!!」
…足音……
誰…
「……!」
私は目を強く閉じた
「…見つけにくい所に居るんじゃねぇよ……」
「和…沙ぁ…」
「あー、泣くな子供じゃないんだから」
ビクッ!
頭を撫でられた
体に緊張が走るように、こわばる…
「昨日は、ごめんな…俺、仕事のイライラをお前に…」
私は頭をフルフル横に振る
「ぉ、お仕事は…?」
「気にすんな、」
……やっぱり、私迷惑かけてるよ…
「もう、高校は明日からにしといたから…今日は帰るぞ」