■年上彼氏様□


「眼鏡のほうが見えるから」



ちゅっ



軽い唇に触れるだけのキス



「!」



びっくりして、袋が落ちた



カサ…



「ぁ!」



「昨日…桜羽が持ってたやつ?」



和沙が拾いあげた



「ぇっと…」



ガサガサと袋を開けはじめた



あああ~~~!!!



心の中の叫びは虚しく…



和沙はマフラーを取り出した



「男用?」



「和沙…にクリスマスプレゼント…だったの……」



小さくモゴモゴとした声で言った



「ありがとな」



和沙は喜んでくれた



笑顔でマフラーを首に巻いた



「じゃ、行くぞ」



手を繋いで玄関を出た



「どこ行く?」



和沙が聞いてきた


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