■年上彼氏様□


「可愛くて襲いたくなるから、終り!」



そうきっぱり言うと、スタスタと帰ってしまった



「ぇ…」



私…



これで良かったんだよね……?



分かんない……



暗い気持ちのまま、マンションに帰った






「……和沙…居ないんだ」



暗い部屋の中に1人で倒れるように、しゃがみ込んだ



「良かった?」



…大紀君…



悪いことをしたかのように、気分が重い



和沙に“何時くらいに帰って来る?”ってメールした



でも、携帯には返信が来ない



「忙しいんだよね…」



そう何回も自分に言い聞かせた



1人になると、寂しくなる



弱い私は誰かがいないとダメ



「和沙っ…」



和沙の部屋のベッドに潜り込んだ



和沙の香りがするベッドなら、寝れるかと思った


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