■年上彼氏様□
昨日、煮物作っちゃったよ…
…失敗した
私は、ロールキャベツを作りはじめた
………
「出来た」
和沙呼ばなくちゃ
「ご飯です」
とんとん
返事がない…
……
「入りますよ~………」
ガチャ…
「ゎ…」
和沙の部屋には本がたくさん
私の部屋より広くて、ダブルくらいのベッドが置いてあった
パソコンの乗った机に突っ伏している和沙
「あの…」
反応がない…
寝てる………???
ゆっくり近付く
………寝てる…
手を少しついてユサユサと体を揺らす
「ぉ、起きて下さい…」
「ん…」
うっすらと目を開けた和沙
「…飯?」
私は頷く
床には散乱した本…
机の上にも本
…綺麗にしようよ……
今日も無言の食事
「うまい…」
え?
「うまい!」
ニッコリ笑顔の和沙
顔が熱っつくなるのを感じた
「ぁりがとう…」
和沙はご飯をおかわりして、たくさん食べてくれた