■年上彼氏様□


ビクともしない力…



男の人…



カタカタと震える体
流れる涙



「離してってばぁっ!!!いやあ!」



声を張り上げる



「ひっ……ぐ……ぇぇっ…」



視界に入ったフグ



「!!」



私はフグをとって、抱き締めた



「ひぁっ!?」



フワリと体が浮いた



「…ひっく……和沙…」



視界に入ったのは、和沙



「離してっ」



「じゃ、フグと指輪返せよ」



「……ぃゃ………」



「じゃ、友哉…入ってくんなよ」



え…友哉?



……ここ、どこ?



和沙に抱き上げられたまま、また私が寝かされていた部屋に入った



「寝てろよ、熱あんだから」



優しく私に言い聞かせるように言った



「…邪魔なのかな……私…」



優しい言葉は、信じていいの?



和沙は、私が邪魔ですか??


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