■年上彼氏様□
「桜羽、隠してんの見せて」
「ぇ、あ…ぇっと…」
どうしよう
進路希望のプリントはいいけど…保護者のプリントは…………
「ぅんん!?…んぁぅ……はぅ…」
いきなりの深いキスに私は、手の力が緩んだ
パサパサ
「!!」
落ちちゃった!!
私がとろうとしたら、和沙が先にとってしまった
「進路…?」
「…あの…その…」
「大学行きてぇ?」
「ふぇ?」
大学?????
「大学行くのか?」
和沙はコーヒーを飲みながら、プリントを見ている
「…お金ないし、大学は……行かないで…就職かな…」
「金?金ならあるし、大学行けば?つか、行ったほうがイイと思う」
和沙はプリントから目がはなれない
「お金あるって…和沙が出すの?」
「他に誰がいんだよ」
「ゎ、悪いよ…家族じゃないんだから……」
家族じゃないってところで、チクンと胸が痛んだ
「関係ないだろ、家族とか…俺はお前の保護者なんだから」
保護者?
「でも、悪いっ…よ…」