■年上彼氏様□


「もう、大丈夫だよな」



ニコリと笑った和沙に私は、頬を熱くした



和沙は立ち上がった



…1人になりたくない……



また昔を思い出す…



「ゃ、行かないで…」



和沙の袖を掴んだ



「リビング行くんだけど…」



「一緒に行く…」



私は和沙の後ろに隠れるように部屋を出た



「…和沙~、あのちび女泣きやんだか~」



…私のこと…?



「お前、何の用?」



「…冷た~い」



歩いてくる音がする



「あれ~、おチビちゃんじゃん」



すると和沙は私を隠す用にした



「お前なぁ、泣きやませるの大変なんだからな…」



「俺、何にもしてねぇーしぃ」



…そうだよ…私が悪いんだ……



私は和沙の前に出た



「桜羽?」



「…」



大丈夫…


私は大きく息をはいた



「ぁ、あの…すいませんでした…」



「何がぁ?」



男の人は私を見下ろす



「…こ…恐がったりして……」



「ぇ~、今も怖がってるよ?」



…うぅ……



和沙は私を引っ張った



「きゃ!」



「友哉はSだから、そーゆーこと言うな」



「俺、お前ほどじゃねぇ!」



恐かった…


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