■年上彼氏様□





結局、昨日和沙は帰って来なかった



私はいつも通りに家を出た



……



普通の道を歩いていたはずが、変な人達に絡まれた



「遊ぼ~」



「…」



運が悪い………



必死に私は抵抗して逃げ出した



気付けば、傷だらけ…



涙が頬を伝っていた



「ひっ…く…」



周りには私を守ってくれる人なんて居ないんだ……



私って弱いなぁ



「あれ?おチビちゃん??」



!??



振り向くと居たのは、前に来た人



「ひっ!……ぅぅ」



私は後退りをした



「恐がるなよ、どうしたんだ?」



「ひっ…」



「俺、友哉」



「と…っ…友哉ぁ?」



「そう」



ニコリと笑った友哉



「とりあいず、和沙に連絡するか?」



友哉は携帯を取り出す



「やっ、やめて…!」



「なんで?」



「和沙っ…は、だめ……」



迷惑かかるし………


なにより、和沙は私なんてどうでもいいと思うから……



そう思うとまた泣けてきた



「…ふぇぇっぇん………うぅっ……」


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