■年上彼氏様□
□好き■
「和沙ぁ~?」
小さな声で和沙を呼ぶ
シーンとしたリビング
部屋かな……
部屋は入らないほうがいいかな…………?
………
う~ん………
悩んだ末に、和沙の部屋のドアをノックした
とんとん
「………」
居ない?
がちゃっ
静かにドアを開いた
相変わらず本があちらこちらに散らばる部屋
………あれ?
床には、本と……スーツ??
そーっとベッドを見た
「…っ…はぁ…はぁ…」
「か、和沙っ!!?」
和沙は肩を震わせて荒い息をしていた
慌てて私は和沙の寝てるベッドに駆け寄る
「……?…み…ゎ……?」
苦しそうだよ……
「…もう帰って…来た…??…」
「うん…和沙、大丈夫?」
「なんで……桜羽が泣きそうなわけ……?」
和沙はワイシャツのままベッドでグッタリしてる
「うぅっ…わかんないよ……」