■年上彼氏様□
俺に媚びる女……
マジでうぜぇ…
「唐揚げだよ~~好きでしょ?」
は?
……食欲ねぇっつの…
コンビニで買ったのか、明らかに商品……
「…だ、だめっ…」
桜羽が唐揚げを取り上げた
「は?何してんの??アンタ!」
「か、風邪の時に…こんな消化に悪いのはダメ…」
桜羽は恐がりながら遥子に抵抗している
「アンタ何様?なんで、和沙んとこ居んの?」
何様はお前だし!!
「…まさか、恋人?な訳ないか、釣り合ってないし~~~」
ケラケラと遥子は笑う
「和沙は、子供(ガキ)が嫌いなんだよ?わかってる?子供がでしゃばんなよ!」
「おい…」
もう無理…
■■■■■■■■■■
散々、嫌味を言われた
全部が私に針みたいにささる
「っ…」
こんなとこで泣きたくないよ……
涙が溜まった目を必死にこする
「おい…」
和沙の低い声が響く
「遥子帰れよ……」
「なんで!?」
「邪魔…」
和沙は、ベッドから起きて遥子さんの腕を掴む
「うるさい、まじ帰って」
「ヒドい!!和沙の馬鹿っ!!」
「彼女ぶってんじゃねぇよ!」
………彼女じゃないんだ……
遥子さんはバタン!と強くドアを閉めた