■年上彼氏様□
私より、和沙さんのほうが料理上手いんじゃないかな……
料理はわりと得意、お姉ちゃんの家の時に仕込まれたから
「何作ろう……」
和食がいいかな
私は、煮物を作ることにした
広い部屋に1人で住んでるのかな?
お金持ちなんだなぁ…
「よし、味もいいかな」
…和沙さん呼ばなきゃ……
憂鬱だなぁ…
とんとん
私がノックするとガチャッと開いた
「何、」
「…ご飯です…」
気まずい空気でリビングに出た
「いただきます…」
和沙さんは何にも言わずに食べはじめてしまった
「………」
美味しくないのかな…
空気が重い
「ぉ、美味しくないですか?」
「普通」
…普通って……
「俺、今日の夜居ないから」
「お仕事ですか?」
「…そう、ってか敬語やめろよ…堅苦しい」
……でも…
「和沙さんに失礼じゃ…」
「あー、"さん"付けもやめろ、和沙でいいから」
そう言うと和沙…は、部屋に戻った
……今日の夜は1人かぁ…
私の嫌いなものは男の人…あと一つは暗いところ
片付けをすまして部屋の中を整理した