■年上彼氏様□




「花奈絵っ!!花奈絵っ!!!」



俺はまた仕事場に戻った



「和沙さんっ!?どうしました?」



勢いよく、花奈絵の机をはたいた



バンッ!!!



「桜羽は!???」



落ち着け…



自分を乱すな………



桜羽のことが心配でいたたまれない自分がいる



「…帰りましたよ?」



「桜羽は何処だ」



「帰りました」



いい加減、本当のこと言いやがれ



お前が俺に気があんのは、わかってんだよ



桜羽に何かしたんだろ



「帰ってねぇだろ、何処にいるか教えろ」



低く、ドスの聞いた声で花奈絵に言った



「…知らない、あんな和沙さんの近くにいる女なんてっ!!」



「言わねぇ気?」



小さく震える肩



花奈絵は泣いている



………言わねぇ気か…



花奈絵が鍵とか持ってる部屋は…



…………書類室…



書類室なら、スペアがある!


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