■年上彼氏様□
一か八か、行くしかねぇっ!
スペアの鍵をロッカーから取り出して走った
書類室は、人があんまり通らないから…
「はぁ、はぁ…」
ついた…
がちゃっ
鍵穴に鍵を差し込んだ
■■■■■■■■■■
………
恐い……
今、何時だろう……
和沙、帰ったかな……
和沙…
和沙って名前を出すだけで、孤立感が襲う
ここから、出れるのかな……
携帯の電波は圏外……
……恐いよ…
1人はヤダ…
暗い中で啜り泣く
もう、かなりの時間、閉じ込められてる…
「……っ………っふぇ」
がちゃ
ビクッ
だ、誰っ
私は、頭を手で覆って息をのんだ
「っ…………」
「桜羽…」