■年上彼氏様□
「幻覚のわけねぇだろ」
黒いロングコートに眼鏡をかけてる
和沙だ…
和沙が目の前にいる
「…ふぇっ…」
ポロポロの涙じゃなくて、ボロボロと涙が頬を伝う
「よっぽど捜した」
優しく言いながら私に近付く和沙
「…うっ…ぇぇ…」
和沙は自分のコートを脱いで、私に羽織らせた
ビクッ!
和沙の指が、肩にあたった
……怖くない…和沙は……
すると、和沙は私を抱き締めた
「ふぇっ!!?…和沙っ?」
男の人に触られて震える体
和沙の体温は温かくて、心地よい
「アザたくさん、つくりやがって」
私が震えてるの、気付いてない??
違うよね…
だって、震えすごいもん………