■年上彼氏様□
「桜羽!!!!!!!」
叫び声が聞こえた
それは…
お父さん
「何やってんだ!!!」
お父さんは、私を引きずった
「やぁっ!やめてっ!!!」
「うるせぇ!」
お腹を蹴られた
和沙は見てるだけ…
助けては、くれない……
和沙…
何発も蹴ると意識が朦朧としてきた
「…か…ず……さ…」
かすれる視界で和沙を見た
すると、
いきなり、痛みが止まった
「離せ!」
お父さんは、警察官に捕らえられていた
私は、雪に倒れこむ途中に和沙に引き寄せられた
「虐待の容疑で逮捕します」
しばらくすると、お父さんはパトカーに乗せられていた
「…」
ぼーと和沙を見つめていた私
和沙は視線に気付いたのか私を見た
「痛いよな…ごめんな」
小さく言った