■年上彼氏様□


苦しい…



息が上手く出来ない…



リビングのソファに座り込んだ



「ふっ…ぇぇっっ……」



肩で息をすると体の傷が痛む



「……か……ずさ……っぅえ…」



怖かった…怖い…



嫌…



1人は嫌なの…



がちゃ…



和沙の部屋のドアが開いた



音に反応するけど、和沙は背中しか見えない



「…和…沙…」



小さい掠れる声で和沙の名前を読んだ



すると、和沙はこっちを向いた



「…何泣いてんの?電気消すけど?」



冷たい言葉



ショックで動けない



……男の人はみんな、一緒なの?



和沙は…違うよね……



違うの…



違うっ………



パチッと電気が消えた



その瞬間…



私の心は限界


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