■年上彼氏様□
「いやっ…暗いよ……怖い………怖いよ…和沙ぁ…ふぇっ」
体中の傷が痛みだす
「痛い…痛いのやだ……っひく……ぇっ……」
涙がボタボタ服に落ちる
「いやぁぁぁぁぁぁぁっ…」
頭を大きく抱え込んだ
和沙は?
私が泣いてても、どうでもいいのかな
悲しいよ…
苦しい…
「っく…ぅぅ……」
グッと腕を掴まれて、和沙の部屋の中に入った
「…ひっ…ひく…」
和沙は、イスに座っている
私は、和沙の膝の上
腰に手を回されている
「男が怖い?」
フルフルと頭を横にふる
「…俺、知ってんだ」
和沙は眼鏡を外して、机の上においた
「お前が、男嫌いってこと」