■年上彼氏様□
え…
「陽菜から聞いた、父親のせいってことも」
和沙は片手で私の頭を撫でる
「だから、俺も近付かない方が良いだろ」
ヤダよ…
側にいて………
きゅ、と和沙の服を掴んだ
「こんなに震えてる、俺と住むのが嫌なら言えよ」
嫌じゃないよ…
「明日にでも別に人捜すし…」
ショックだった…
「いゃ!!」
私は大声をあげた
「嫌だ…和沙は、私が………」
止まりかけてた涙が、また溢れる
「嫌い?」
これで、頷かれたらお終い
「は?…なんで、そーなる?」
私は必死に和沙に抱き付いた
「ぉ願い…嫌いにならないで……嫌いに……ならないで………お願いだから……」