■年上彼氏様□


力一杯に和沙に抱き付く



その手をゆっくりほどく、和沙



……おしまいだ………



私、嫌われてるんだ………



「…男の人が嫌いな私は、面倒いよね………」



視界が涙でぼやけて見えない



「…さよなら…」



私は、バタバタと部屋を出る



「待てよっ!」



制服姿でマンションを出た



エレベーターが一階につくと、走り出した



ドンッ



「きゃっ!」



「うわっ!!」



誰かとぶつかった



「…大丈夫…?って、おチビちゃん!!??」



ぶつかったのは、友哉



「…」



何も言わずに走り出そうとすると、友哉に腕を掴まれた



「どうかした?」



和沙とは違う……



「いやぁっ、離してっ」


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