■年上彼氏様□
「犯すぞ?」
おかす……?
「寝ちゃダメなの?」
せっかく、両思いなのに…
「ダメ…」
「…ごめんなさい」
部屋を出て行こうとすると、和沙にとめられた
「嘘、怖いなら一緒に寝てやるよ」
意地悪く笑った和沙
「…」
私は何も言わずに和沙にしがみついた
Side■和沙
桜羽を捜してた時に、俺は桜羽が大切なんだと知った
嗚咽を混じらせながら、俺に言った“好き”って言葉
痛々しい傷に刺激を与えないように、桜羽を抱き上げた
少し体が震えてる
俺はロリコンか?
桜羽を抱き上げた時に思った
仕方ない、好きなんだから
桜羽にキスをする
触れるだけの
桜羽を離すと、
「行っちゃヤダよ…」
と言った